沿革

当社の歴史は、1948年(昭和23年10月1日)、写真薬品の製造販売を目的として、中外写真薬品株式会社を資本金20万円にて設立したことに始まります。当初は、日本橋大伝馬町の袋物問屋の店を借り、畳の上に机とイスを置いて商売を始めました。当時、写真はまだ白黒写真の時代であり、商品も単薬(現在の調合薬の原料)が主体で写真の現像はほとんど写真店にて自家処理されていました。その後カラー写真の普及、アナログからデジタルへの変化など変わり続ける写真業界において常にお客様と向き合い、求められる製品を提供し続けてきました。

1948年 写真薬品の製造販売を目的として、中外写真薬品株式会社を日本橋大伝馬町に資本金20万円にて設立。
1953年 全国的に業容拡大、販路拡張をめざし、最初の営業所として札幌営業所を開設。
1954年 墨田区業平に工場を開設(現東京営業所の所在地)。
アマチュア用の迅速硬膜定着剤「スピードフィックス」を発売、写真業界において当社の知名度を上げた最初のヒット商品となる。
1961年 桜台研究所を開設。
1962年 工業用試薬を取り扱う中外薬品工業株式会社を設立。
1964年 「シープドール」(高性能微粒子現像剤)と「製版用リスナール」(リスフィルム用現像剤)を発売、一般写真だけでなく印刷分野においても業容を拡大。
1965年 草加工場を開設、墨田区業平の工場を首都圏の配送センターとして活用。
東京オリンピックを境にカラー化の進む業界で、カラーペーパー処理用キット(業務用…6液)を開発、発売。
1967年 研究所拡大のため、松戸(現研究所の所在地)に移転。
1968年 現在地に本社ビルを新築。
1970年 カラーペーパー処理用キットを6液から5液処理のものに改良。また、最初のカラーネガフィルム用処理剤「CF-1」(6液)を発売。
1971年 コダックから新タイプカラーペーパーであるRCペーパー(オイルプロテクトタイプ)が発売され、国内他社メーカーに先駆けて国内初の新3浴カラーペーパー処理システム「PCP-300」を発売。
1973年 大手薬品メーカー・チバガイギー社の日本支社日本チバガイギー(株)と取引を開始、チバガイギー社の傘下にあった老舗フィルムメーカー、英国イルフォード社のモノクロフィルムと印画紙の取り扱いをスタート。
1975年 イルフォードのモノクロフィルムと印画紙の国内総代理店となる。また、イルフォードのカラー感光材料チバクローム製品の取り扱いスタート。
1982年 カラー写真薬品、写真製版用薬品の需要拡大のため、草加工場を増改築。
1984年 普及の始まった小型現像システム(ミニラボ)向けの節水処理タイプ、アクリンシステムを発表。
1986年 墨田区業平の配送センターを地上5階建てのビルに改築、営業部門を本社から移転。
本社1階にマイカラーコピーセンターオープン、銀塩方式のチバカラーコピーマシン CC1217Z設置。
1987年 小型現像システム(ミニラボ)が全国に普及し、需要の高まりに対応するため、三重県に2番目の工場を新設。
日本チバガイギー社より仕入れていたイルフォードモノクロ製品を、英国イルフォード社より直輸入体制に移行。
1988年 小型現像システム(ミニラボ)の普及とともに廃液処理が問題となる中で無水洗、低補充化に対応した処理ケミカルをいち早く市場に投入。
1992年 イルフォード社がチバガイギー社からインターナショナルペーパー社傘下となり、カラー感光材料イルフォクローム製品もモノクロ製品と同様、直輸入体制に移行。
1996年 イルフォードの開発した大判インクジェット用フォトペーパー、「ILFOJET」と大判プリンター「ILFOSTAR」の取り扱いを開始。
1997年 インターナショナルペーパー社傘下のUNIWOOD社より高品質マウントボード「GATORFOAM」の輸入、販売を開始。
1998年 当社オリジナルの小型現像システム(ミニラボ)「アクリンEXシステム」を発売。
2000年 オリジナルカラー印画紙「アクリンカラーペーパーMV」を発売。
2002年 インクジェットビジネス拡大に伴い、ジェットグラフ株式会社を設立。
水質汚濁防止法の規制、PRTR法(排出・移動登録制度)の規制に対応、定着剤のホウ酸フリー化を実施。
2009年 ジェットグラフはハーネミューレ・ファインアート社の正規代理店となり、ファインアートプリンティング市場に本格参入。
2012年 ジェットグラフはイルフォード社のファインアートプリンティング市場向け製品GALERIE Prestigeシリーズの取り扱いを開始
2014年 ILFORD Imaging Europe GmbH(独)を合弁で設立、イルフォード社の持つ知財権を取得。
ヨーロッパの販売会社としてTecco GmbH(独)を取得。
ジェットグラフはFSC CoC認証を取得。